「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
- Admin
- 2017年9月7日
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「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
<概要>
▶︎日本軍の敗戦・失敗から学ぶ勝利への道
▶︎本書では何故、日本軍が負けたのか丁寧に説明している。戦争を経験していない私にも大変分かりやすくまとめてあり非情に有意義であった。
▶︎戦では戦略や作戦、戦術、兵站それに伴う指標などについて明確にする必要が有る。しかし、日本軍は戦略を怠ってしまった。精神性を重んじて戦略なき戦を強いられた。
▶︎日本軍は何度か米軍に対しても勝利をおさめている。しかし、米軍は負けながらも明確な戦略を基に作戦を実行し戦術を展開することで要所要所を抑えた。そして戦において大切な指標を掲げることで、組織が連携し機能し大局的に優勢をとり日本を降伏させることに成功する。
<考察>
▶︎日本は戦における不確実性を排除することを軽んじたのだと思う。相手の戦力を考慮せず、精神主義に陥り突撃のみ。それで勝てると本気で考えたのでしょうか?中には硫黄島の闘いのように戦略、作戦、戦術が機能していた闘いもあった。それでも、情報や食料などの兵站を軽んじていたことが嘆かれる。私達の先祖は何故、無駄死に同然のような戦をしたのか?これを探求することが彼らの生きた証であり、祖国を命がけで守った先祖への恩返しではないだろうか?
▶︎戦略とは何か?それは『目標達成』に繋がる勝利を選択することである。そう、勝利に繋がる指標となるものをいかに選ぶかが重要である。さて、日本軍における指標は何か?いや待て、そもそも目標は勝利することだったのか?思うに、植民地化を避けることが妥当だと思う。なるべく犠牲者を出さずにね。つまり、目標自体を間違えたのだと私は思う。その理由として①相手の戦力や世界情勢を把握していなかった②精神主義に陥った③現場の声を無視した目標設定④米国の陰謀?⑤幹部の統率の乱れなどが挙げられると思う。やはり、上層部の責任が大きいと思う。仮に植民地化を避けることを目標にしていたら状況は違ったはず。犠牲者をもっと少なくできたと思う。国家は人の為にある。それが最も民衆のためだったと私は思う。きっと、同じような考えの人達はたくさんいたはず。
▶︎日本軍の過ちを繰り返さない為に何が出来る?その敗戦から学ぶことは何か?①精神主義に陥らないこと②情報収集を怠らないこと③妥当かつ明確な目標、戦略、作戦、指標をたてること④本質を見失わないこと⑤規則を厳守し統率を乱さないこと⑥現場の状況や声を聞くこと⑦長期的な視点で見ること⑧官僚主義に陥らないこと⑨人を大事にすること⑩人材育成などかな。
<為替にあてはめると>
▶︎感情的にならなずに規則を遵守すること。
▶︎己を知り、敵を知ること。その上で目標、戦略、作戦、戦術などを企てていくこと。そして、今出来ることに集中すること。
▶︎短期的な動きではなく長期的な視点で見ること。
▶︎不確実性とリスクを分け、確実な状況で戦を仕掛けていくこと。
▶︎為替でも何の指標で動いているか見極めることで、心理がよめてくるはず。故に相場を動かす指標を見抜くことは非常に重要
▶︎量ではなく質的な転換を目指すこと。ゲームのルールを変えること。
▶︎裁量だけでなくEA、心理戦だけでなく、統計的な優位性を用いる。
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